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マリア像安置から70年

 12月8日(日)

中学男子棟のすぐそばに佇む明治学園のマリア像は1954(昭和29)年12月8日、無原罪の聖母の日に祝別式が行われ、それから70年目の日を迎えました。

1949(昭和24)年にコングレガシオン・ド・ノートルダム修道会に経営移管されカトリック校となった明治学園。小、中学校に加えて高校も開設し、新たな歩みを始めた学園にノートルダム(「われらの貴婦人」の意)、聖母マリアの像を建てたいとの夢をメール方はお持ちだったそうです。

経営移管から数年後、学園に英語教師として赴任して来られたメール・セン・クリストファ(Mère Saint-Chritophe)あてにニューヨークのヴィラマリア校の教え子たちから「明治学園のために」と献金が贈られ、それをもとにマリア像を安置する夢は実現に近づきました。

しかし、ご像と台座の購入費用にはそれだけでは足りず、方策を考えておられたところに差額の一切の提供を申し出られたのが、寄贈者として碑文にお名前のある駐留米軍のコリンズ大佐夫妻(Col. & Mrs. R. L. Collins)でした。上部に刻まれるキャサリン、ウィリアム・ローハン夫妻(Catherine J. & William P. Rohan)はコリンズ夫人の亡きご両親のお名前です。

なお、ニューヨークの姉妹校ヴィラマリア校(Villa Maria Academy)とは数年前に小学校高学年が英語での文通交流を始めました。長い年月を経たのちにつながりを持つようになったことには不思議な縁を感じずにはいられません。

学園のマリア像に込められた多くの方々の祈りと善意を思い起こしたいと思います。

これからもマリア様が私たちのために祈ってくださいますように、
そして私たちの祈りをとりなしてくださいますように。